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昨日(4月7日)の茶話会、終わりました

昨日は、はらメディカルクリニックでのカウンセリングの後、モリーヴの茶話会「妊活・不妊治療の終結を考える会」で、当事者の方々と密度の濃い時間を過ごした1日でした。

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落ち着いた色味の絵画や陶芸作品の展示の中、ゆったりとした空間でのわかち合いの会(茶話会)。初めて会ったとは思えないほど、皆さんそれぞれが思いの丈を伝え合い、話題も多岐に渡りました。

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パートナーに対する思い
親や姉妹に対する気持ち
人間関係の葛藤
自分のアイデンティティー
経済的な問題
…etc.

涙あり、笑いありのあっという間の時間。

お話しし始めた途端に溢れ出て止まらなくなる涙。聞いている方々も共に涙を流しながら静かに待つ。そんな皆さんの優しい時間が、自然に安心の場をつくっていきました。

同じ経験をしているからこそ、涙にも笑いにも共感し合える特有の場所。
昨日は、下記のような感想をいただきました。

「来る前と今とでは心の重さが違うのが自分でもわかります」
「来るまではとても緊張しましたが、なかなか口に出せないような心境についても安心して話すことができました」
「みなさんの貴重なお話を聞かせていただけて、とても参考になりました」
「わかったことがたくさんありました」
「私だけじゃないんだということを肌で感じることができました」
「今度は卒業された人たちの会にも参加したいです」

治療を続けることや止めることについては、たくさんのブログ等の情報が溢れていて、それに翻弄される方も多くいらっしゃいます。
「もう治療はやめよう、子どもはあきらめよう。そう思ったのに、同じ年齢の人が妊娠されたブログを見て、やめられなくなってしまった」・・・etc.

他の方々の様子を字面で追い、その視覚からの情報を自分の決断や選択に活かすことは難しいことなのかもしれません。他の方々の思いの“温度”を直接感じる体験こそ、ご自身の判断や決断に活かされるものなのかもしれないと、昨日の茶話会を通して感じました。

仕事、治療、家事等で忙しい状態の中参加するのは大変なことですし、知らない場所、知らない人たちの中に身を置くこともとても勇気が要ることです。それをなさる皆さんは、藁をも掴みたい気持ちでいらしたり、なんとか現状を変えたいと思ってらっしゃる方々。参加なさることが、既に次の1歩への種まきだと思います。

みなさんの、人生と真摯に向き合う姿から、私自身もたくさんのメッセージをいただきました。

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ありがとうございました。

モリーヴ 永森咲希

2018年4月8日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

伯父の旅立ち

伯父が先週84歳の人生を終え、旅立った。
少し長くなるけれど、伯父の冥福を祈る意味で、ここに伯父のことを記したい。

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このブログにも一昨年「子どものいない老後」というタイトルで、しばしば書かせてもらった伯父。血のつながりがあるのは伯母で、伯父とは血縁はなかったが、幼い時から娘のような存在として愛情を注いでもらった。

弱くなっても我が家をこよなく愛し、家から離れることに大きな抵抗を示し続けてきた伯父と伯母も、昨年の夏の終わりから介護施設でお世話になることになった。

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持病を抱え、大手術をし、何度かの入退院をしながらもぎりぎりまでふたりだけの暮らしを続けてこられたのは、ケアマネさん、ヘルパーさん、ソーシャルワーカーさん、在宅医療の訪問医と看護師さん等々、たくさんの人たちの支えがあったから。誠実で、何事も我が事のように一緒に考えてくれた皆さん。難しいふたりと上手にテンポを合わせてながら、いつも適切な助言をしてくれた。

時に、ふたりを訪ねてケアをする私の心が折れどうにもならない時も、話しを聞き、そっと見守り私に時間を与えてくれた。

ふたりに何かあった時にすぐ動けるように、何年にも亘り、介護施設研究所の担当者にもお世話になった。過去ふたりの生活に限界が感じられたことが何度かあったが、その度にあちこちの施設を一緒に回り親身に相談にのってくれた。にもかかわらず決断できず、自宅暮らしが続くというパターンを繰り返した。近づいたり離れたりするご縁の中、距離を保ちながらずっと伴走してくれていたことには心から感謝している。

そんな時間があったからか、昨年の夏、訪問医から「ふたりの暮らしが限界にきた」ことを伝えられた後の施設選定は早く、あっという間に入居施設が決まった。まさにその担当者のおかげだった。

横浜が好きで住み慣れた家からそう遠くない三溪園。ふたり揃って部屋が確保できたことも奇跡的だったが、薦めてもらったこの施設の介護スタッフには本当に助けられ救われた。

あらゆる観点から、人としての尊厳を大事にする介護。
介護施設での事件を耳にする昨今だが、志高く、家族以上に優しく寄り添ってくれる温かいスタッフたちに見守られながらの生活で、きっと伯父は心穏やかな時間が過ごせたのではないかと思う。

先週末この施設で伯父の葬儀を執り行った際、多くの介護スタッフの心に触れ、それをあらためて感じることができた。

入居初日から寄り添ってくれた男性スタッフが、涙を流しながら伯父への手紙を読んでくれた。そして、伯父と関わったたくさんのスタッフたちが寄せ書きをしてみおくってくれた。そこには私が知らない伯父の姿も多くあり、思わず微笑みがこぼれた。

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入居直前から意思の疎通ができなくなり、どんな風に思っているかずっと気になっていたけれど、伯父孝行できたかなと今は落ち着いた気持ちで過ごせる私がいる。介護スタッフたちのおかげだ。

人は必ずなんらかのメッセージを残して旅立っていくと聞く。
最後まで自身の体と心と闘った伯父の姿から、「子どもがいるいないに関係なく、自分の命は精一杯まっとうする」ということを学ばせてもらった。

伯父の生涯に労いのエールを送り、このブログに残し、私の最期の時まで私がしっかり忘れずにいることを誓おうと思う。そして、認知症を患いながらもずっと妻の伯母を案じていた伯父のために、これからは残された伯母を支え続けていくこともここに誓おう。

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昨年の年末から本当にいろいろなことがあった。
父、母、夫、私とインフルエンザに順番に罹り(予防接種をしていたにもかかわらず)、私が罹った翌日に父が肺炎から緊急入院し、一時は危ぶまれ慌て戸惑ったけれどなんとか回復。そんな時に伯父の容態悪化と旅立ち。

見えない大嵐に翻弄させられているような時間だった。
不義理をしてしまった方々もたくさんいる。

この場をお借りしてお詫びいたします。ごめんなさい。
日常に戻りつつあります。

それにしても、幼い時から手が届くところにいた人がいなくなってしまうこと、、、寂しい。

ありがとう。

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永森咲希

2018年1月29日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

情報発信サイト シュフィール「Shufeel-主婦の悩みを専門家が解決-」の取材記事の掲載

5月から6月に亘り、情報発信サイト シュフィール「Shufeel – 主婦の悩みを専門家が解決 – 」に私が受けた取材記事が9回連載で掲載されました。
詳細は下記のURLをクリックください。

クリック ⇒ http://molive.biz/?page_id=7222

心理や心理支援について学んできた者として、また経験を重ねてきた当事者として、そして現代を生きる一女性として、不妊を取り巻くさまざまなテーマについてあらためて向き合った時間でした。

この取材記事が掲載されてふと、「5年後に同じ取材を受けたら、同じことをお話しするだろうか」という思いが浮かびました。
私が接する相談者の方も、学ぶことも今より増えるでしょうし、人として、女性としての人生経験も増えるわけで、また少し違った視点も出てくるような気がしたのです。電車に乗って目的地に向かう時、車窓の景色が変わるように、ものの捉え方や視点も変わるのも自然なこと。

今よりももっと当事者の方々にとって適したお話しができるようになるといいな・・・

長い時間をかけて取材記事をまとめ上げてくださったシュフィールの編集の方々、不妊についての学びを重ねてくださった担当の樋浦さん、ありがとうございました。

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永森咲希

2017年7月16日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

梅ヶ丘産婦人科院長 辰巳賢一先生のエールインタビュー

◆ 梅ヶ丘産婦人科の辰巳賢一先生から、エールインタビューをいただきました

妊娠希望年齢が高齢化している現代、不妊治療をしている方はたくさんいらっしゃいます。
すべての方の願いが叶うのであれば、こんなに幸せなことはありません。
ですが、残念なことに、あきらめなくてはならない方々も多くいらっしゃるのが現実です。

希望があるからこそ、辛い治療も続けられるんですよね。
治療をやめるということは、希望を失うことを意味します。
辛くないわけがありません。

むしろ治療を続けている時よりも、あきらめることを決断する時期やあきらめてからの方がお辛いと感じられる方が多いのではないでしょうか。

ですが、なんとかご自分を奮い立たせ、自身の人生の意味や生きがいを見つけようと努力されていらっしゃる。そんなご様子を拝見し、「みなさんが次の1歩を踏み出すために、優しく背中を押してくれる”何か”はないだろうか・・・」と思いを巡らせたどり着いたのが、「エールインタビュー」でした。

患者さん(当事者の方)と関わる職務についておられる方々が、日頃どのような思いでいらっしゃるのか、また治療を終結せざるを得ない方や、子どもをあきらめた方々に向けて、どんなことを伝えたいと思っていらっしゃるのか。贈る言葉も含め、それをお聴きしたのがエールインタビューです。

今回は、梅ヶ丘産婦人科(都内の小田急線「梅ヶ丘」駅そば)の院長、辰巳賢一先生にインタビューさせていただきました。
日頃はなかなか伺えないドクターの思い、ぜひご覧ください。

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辰巳賢一先生のエールインタビューは ⇒ こちらをクリックください

永森咲希

2017年7月4日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin

「ちょっと大人のヴァイオリンとお酒の朗読会」

先日、友人のお店「季寄せ 蕎麦 柏や(三鷹)」で「ちょっと大人の ヴァイオリンとお酒の朗読会」なるものに行ってきた。太宰治の桜桃忌の朗読で、「朝」「失敗園」「桜桃」の3作品。

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太宰治と三鷹は縁が深く、太宰が1939年に三鷹に転居した後、1948年に玉川上水に入水するまでの約9年間、三鷹で作家として数々の作品を執筆した。

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私は「走れメロス」くらいしか記憶になく、しかも朗読を聴くのは初体験。ではなかったか。あった、小学校の時の国語の授業。クラスメートが順番にあてられ、それぞれがみんなの前で教科書を読む(朗読する)ことがしばしばあったことを思い出した。字面を追っただけの子どもの棒読みの朗読から、なんの情景が浮かんだだろう。

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店内は残席ゼロでいっぱい。今の店主岩崎氏のお婆様が、当時2軒隣に住んでいた太宰の愛人にお金を貸したまま入水されてしまったとか、そんな生々しいエピソードから始まったので、なんとも太宰を身近に感じながら聴くことができた。

美味しい太宰弁当(太宰が愛した若生昆布おにぎりは特に)とお酒をいただきながら、3名の朗読者の語りと落ち着いたヴァイオリンの音色に酔いしれた。

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そして、声や語りには「魂」が宿ることをあらためて感じた。無機質でなんの息吹も感じられない声や語りもある一方、まさにその情景が瞼の奥に浮かんでくるような語り。

私も講演させていただいたり、相談者の方とお話しさせていただいたりする機会があるけれど、無機質でぞんざいにならないように、目の前にいる方に「伝えよう」とする想い、「聴かせていただく」という思いが生きるように、丁寧であることを忘れずにいたいと思った夜だった。

太宰治作品、また読んでみたい・・・。

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演出・朗読 原 きよ さん
朗読 山東 けい さん
朗読 松岡明日香 さん
ヴァイオリン 新澤 秀子 さん
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永森咲希

2017年6月18日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin