家族療法講座「バイオサイコソーシャルモデル」に参加

今日は、日本家族研究・家族療法学会の講座に参加した。
テーマが「バイオサイコソーシャルモデル」だったからか、精神科医、看護師、裁判所の調査員、ケアマネージャー、ソーシャルワーカー、警察署補導児童担当者等々、実に多くの職種の方々が参加されていた。

BPS講座(渡辺Dr)20151213

今日の講師は渡辺俊之先生。先生のご講義はとても面白くわかりやすい。

上別府 圭子先生(東京大学大学院医学系研究科 家族看護学分野)も、家族看護領域でみるバイオサイコソーシャルモデルについて、貴重な事例をもって講義くださった。特に、命に限りのある患者さんとそのご家族との向き合い方についての事例を聴かせていただき、援助者の苦悩や志に胸がいっぱいになった。  

私の関心が高かった「バイオサイコソーシャル」。 このお二人の講義が聴けて、とても有意義だった。

バイオは生物的(身体的)、サイコは心理的、ソーシャルは社会的という意味。
バイオサイコソーシャルアプローチとは、人を診る(見る)時に、生物的、心理的、社会的な3つの側面から捉えてアプローチするというもの。

渡辺先生の講義の中で、医療における今日的な問題があげられた。

・ 患者を診ずして病気を診る
・ 患者の家族や社会背景は知らず
・ 原因解明と早期診断に集中
・ 病人でなく病気に焦点化

バイオサイコソーシャルアプローチは、この対極にある。

・ 病気を診ることは、患者全体を診ることから
・ 患者の家族や社会背景を知る
・ 原因解明と早期診断は患者と関係性をつくりながら
・ 病気でなく、病人の全体に目を向ける

このバイオサイコソーシャルアプローチは、一般医療だけではなく、不妊当事者支援にも役立つアプローチだと改めて思う。妊娠できないという身体的機能について治療するだけではなく、不妊から発生する心の問題、また家族間の葛藤、社会(職場)の中での立場等、クライエントを総体的にみて支援する必要がある。それは既にわかっていたこととはいえ、このバイオサイコソーシャルアプローチの理論に合致することが明確になった気がする。

午後のワークは、4人1組になり、それぞれ自分のジェノグラムを書いて説明し合い、最後には全員がひとりずつ発表(50名弱)。ジェノグラムを書くことは、私にはなかなかきつい部分もあるけれど、今日はメンバーに恵まれ、とても楽しいワークを体験できた。

先生方、ありがとうございました。

永森咲希

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2015年12月14日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin