◆ 多くの若い方々が参加!不妊予防シンポジウム@長崎

11/8(日)、長崎ブリックホールにて、市民講座 「不妊予防 シンポジウム 『ママになろう ~卵 ・ 命そして時間~』」が開催されました。

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”卵子の老化”という生物学的な事実が耳に触れることも多くなってきた今、若い世代の方々の、”妊娠すること”や”不妊を予防すること”についての関心が少しずつ高まってきているのかもしれません。
というのも・・・
毎年開催される中では今回最も多い200名弱の来場者で、会場の椅子は若い方々やカップルでほぼいっぱいになったからです。

当日は、毎年本企画を実施されているART岡本ウーマンズクリニック院長の岡本純英先生のご挨拶にはじまり、卵子、受精卵といった卵について、生殖のメカニズムについて、それに欠かせない染色体のお話、そしてART(高度生殖補助医療)の実状について、PGDとPGS等々、妊娠に向けての基本的なお話を中心に、今の生殖医療について動画などを交えながら、わかりやすく丁寧に説明くださいました。

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その後、聖マリアンナ医科大学 産婦人科学教授の杉本 直先生が登壇。
がん患者さんの妊孕性(妊娠可能能力)をいかに維持するか、まさに今の卵子凍結、卵巣組織凍結についての取り組みと試みについてお話くださいました。

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がんや白血病を患った子どもたちや成長過程にある女子が、治療のために受ける抗がん剤の生殖機能に与えるダメージは極めて深刻です。がんを治すだけではなく、将来希望した時に赤ちゃんが抱けるように、治療後のその先の生涯を豊かに生きられるように考えてくださるドクターがいるということ、そのために日夜奮闘してくださっているということを知ることは、来場者の方々にとっても大変意義のある時間になったことと思います。

次にご講演されたのは、日本の生殖医療を牽引してこられた久保春海先生(NPO法人日本不妊予防協会理事長・渋谷橋レディースクリニック院長・東邦大学名誉教授)です。

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不妊の意味や考え方、高齢妊娠の背景や実状、卵子の老化の事実について、さまざまなデータをもとにお話くださった久保先生のお話は、不妊治療に長年携われていらしたからこその説得力。会場の女性たちの真剣な眼差しが強く印象に残っています。

そして最後に、僅かな時間ですが、私(永森咲希)も講演させていただきました。

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ママになりたくて、ママになることを切望したけれどその願いが叶わなかったという立場から、「ママになることを考える」というタイトルのお話。私自身の体験をベースに、正確な知識を持つこと、そしてその認識の重要性についてわかりやすくお伝えしました。

この後、4名でフリーディスカッションの予定でしたが、急遽予定変更。来場者の方々から事前にたくさんのご質問をいただいていたので、時間が許す限り質問にお答えするという質疑応答になりました。

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質問の内容によって、先生方がお答えしたり、私がお答えしたり。いくつもの質問を、紹介してはお答えするというやりとりで、来場者の方々とある種一体感が生まれたような、そんな気がしています。

岡本純英先生も、久保春海先生も、鈴木直先生も、「不妊で苦しむ女性を、将来少しでも減らしたい。患者さんに治療を施すだけではなく、そのために何をしたらいいのか」と口を揃えて仰っていました。

最後の挨拶で、岡本純英先生は、「なんとか赤ちゃんを抱かせてあげたいという気持ちで、不妊治療に来られる多くの患者さんたちと日々向き合っています。山のように積まれているカルテの数だけ患者さんを治療するので、私も真剣勝負。気の利いたことのひとつも言えず、申し訳ないんですけどね」などと仰いながらも、この不妊予防の”大切さと必要性”について訴えられていました。
 
演者として主催者側に立ったとはいえ、半分支援者で半分は当事者の私は、”患者さん”を患者としてだけでなく、”ひとりの女性”として見て(診て)くださる先生方から、温かい励ましをいただいたような、そんな感覚に包まれました。

後日クリニックの方より、来場者の半分ほどにもなる多くのアンケートシートをお送りいただきましたが、思いの外、若い世代の男性が、しっかりとアンケートに答えてくださっているのが印象的で、明るい光を感じた次第です。

ほんの一部を紹介しますと・・・、

<参加した理由>
・ 社会人になる身として知っているべきことだと思った
・ 将来のことを考えて
・ 若いうちに不妊予防について知っておくことは重要と考え参加した
・ なかなか妊娠しないので
・ 仕事上、関心が高かった
・ 不妊治療を経験している
 
<参加してみて講演はどうだったか>
・ 知らないことが多く、参加してよかった
・ これまで学校では教えてもらえなかったことが学べた
・ 女性として限られた時間を大切にしながら、妊娠・出産のことについて考え、今どうすべきかについても考え行動していきたい
・ 子どもをあきらめた方の実際の体験談が聴けてとても貴重な時間だった
・ 今回の講演は、男性の立場から不妊やその予防について考え判断する良い機会になった
・ まだパートナーもいないけれど、将来の家族について考える上で、大切なことをたくさん学べて本当によかった
・ 不妊に関しての様々な分野の先生方からのお話を聴けて大変有意義だった
・ 本を読むだけの勉強よりも、”生の声”が一番勉強になると思った
・ 不妊治療を受けた後、終結した方の話が聴けてよかった
・ これから人生を歩いていく上で、大変役に立った。不妊は無関係ではないということを気づかされた
・ 永森先生の話は、私の気持ちが代弁されたようで気持ちが軽くなった
 
などなど、ここには書ききれない感想や要望などをたくさんいただきました。
 
継続、こうした草の根的な企画を地道に開催していくことの大切さをあらためて感じた1日でした。

貴重な機会を与えてくださいましたこと、岡本純英院長先生、久保春海先生、鈴木 直先生はじめ、関係者の皆様方に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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永森咲希
 

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2015年11月13日 | カテゴリー : 未分類 | 投稿者 : admin